10年目の福島-栗林隆・志津野雷(後編)
何度目かの「YATAI TRIP」ネパールから帰国した翌日、東日本大震災が起きた。二人はすぐに、六ケ所村や福島の様子を確かめに向った。以後、現在に至るまで定期的に通って見えた風景や旅の経験が、それぞれの作品、活動に強い影響を与える。
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何度目かの「YATAI TRIP」ネパールから帰国した翌日、東日本大震災が起きた。二人はすぐに、六ケ所村や福島の様子を確かめに向った。以後、現在に至るまで定期的に通って見えた風景や旅の経験が、それぞれの作品、活動に強い影響を与える。
栗林は福島第一原発事故から10年を経た2021年、原発の問題を土台にした新たな作品「元気炉」を発表した。志津野は写真家として世界中を旅し、その記憶の断片を紡いだ映画「Play with the Earth」を発表している。アーティスト・栗林、写真家・志津野としてそれぞれの表現がありながら、多様な仲間とのチーム活動を続ける二人。仲間たちと共に立上げた「CINEMA CARAVAN」は、来年には国際展に参加するという。個々の表現の中に、チームとしての活動の根っこに何があるのか。現在も福島に通い続けている二人に話しを聞いた。
写真家/映像作家。CINEMA CARAVAN主宰。 1975年生まれ鎌倉育ち。カメラマンとして世界中を撮影しつつ、地元・逗子をベースにした活動にも力を注ぐ。ANA機内誌「翼の王国」等雑誌、Ron Herman等広告撮影の他、アーティストとのコラボレーション制作にも力を注ぐ。逗子海岸映画祭を立ち上げ、移動式野外映画館プロジェクト『CINEMA CARAVAN』を主宰し国内外で活動する。